紀州東光グループ表敬のこと
平成17年12月6日-8日 

 和歌山の東光グループは、三田東明会長を中心とする親睦会である。三田会長は、関東の若輩ごときが不特定多数の人々に対し、簡単に解説できるほどスタンダードな人物ではないので、ここでは故今東光和尚の愛弟子であり、東明の号は和尚から頂いたもの、とだけ注釈しておこう。
 武州浪人である私は、人間関係に不案内な上方で、会長の庇護を受けることしばしばで、続柄は言うなれば「恩人」になる。
 東光グループは、会長の誕生日が近いこともあり、毎年十二月の上旬に城下の華月殿で忘年会をおこなう。グループの世話人をつとめる兄弟分から、「久しぶりに顔を出さないか」と誘ってもらったのを受け、しばらくぶりに紀州を表敬することにした。
 せっかくなので、去年のタイ・フード・フェスティバル・和歌山以来、紀州の皆さんと縁ができ、しばしば私のサイトに登場している小学校以来の「くされ縁」の友人にも声をかけてもらった。以前、役所に勤める彼を、ふざけて右翼団体の代表に仕立て、本名のままネットに配信していたら、上役の方が検索で見つけてしまい、えらい騒ぎにハッテンしたことがある。今回も仕事をサボった可能性があるので、ここでは公務員Gと呼ばせてもらおう。
 公務員Gは、車を出してくれるという。なんでも忘年会のあくる日、大阪に用事をこしらえたらしい。紀州入りしたら、なんやかんやと丸一日は和歌山市内での用事が予想される私にとって、往路の路銀節約は頼もしかった。
 「東名は集中工事だから、中央道にしよう。多賀で給油するが、それまで休憩はしない」
 外観的には私が山下奉文で、公務員Gはパーシバルに類するけれど、性格的には逆になる。「シベリア超特急」は御免だが、あれこれ道中の風物に接してみたい私の思惑を一蹴し、公務員Gは徹頭徹尾、我武者羅に、目標地点へ向かって突進することを宣言した。

多摩から紀州へ

平成17年12月6日 8時42分

公務員Gが愛車、ナカジマ…もとい、
スバルのフォレスターであらわれる

8時58分

東八道路から甲州街道へ右折

調布-首都高三宅坂の渋滞は関係ない
国立府中IC入り口のJOMOで給油し中央道へ

9時07分

多摩の景色もしばし見納め…

新撰組というか、甲陽鎮撫隊の心境を想ふ
9時13分

多摩川を渡る(…み、見えない)
9時16分

大月JCT手前
9時38分

笹子トンネル

トンネルを抜けると空は快晴

9時43分

甲府の町が見えてきた
10時01分

八ヶ岳を視界にとらえる

茅野あたりだろうか

沿道はすっかり雪景色
10時21分

諏訪湖を通過
恵那峡トンネルは全長8490m

11時00分

突入
斜面を下りつくすと

そこはかなとなく、沿道に

名古屋文化圏独特のにおいが…
尾張一宮JCT
東海北陸道と名神の分岐

11時46分
伊吹の山なみが見えてくる
11時54分

木曽川を渡る
米原JCT15km手前

12時04分


多賀SA到着 12時23分

斜面の多い中央道。東名に比べてすこぶる燃費が悪いとか

…そりゃそーでしょ

お車様にはハイオクをお召し上がり頂くが、

搭乗員は紀州突入まで、飯はおあずけ

12時30分

ふたたび走り出す

関が原で天気は変わり、近江路は小雪が舞う
公務員Gが速度を落とした

…なるほど、コレね

通過して、ふたたび加速
瀬田東JCT3.5km手前

甲斐の国から途中の休憩ただ一度

諏訪の海の信玄公は如何おぼしめさる?

12時49分



13時03分

吹田−豊中間で事故渋滞3キロ

近畿道を行くこちらには関係ない…んだよな

土地勘のなさを思い知る
13時17分

吹田JCT
大阪は雨模様だった
13時26分

岸和田まで40km
13時45分

TGバスを視認
追い越しながら、帰路は飛行機にしようと考える
エアラインのバスが現れるのも、むべなるかな

13時55分

東佐野JCTまで600m
14時06分

和泉山脈を抜けて紀ノ川PA

「紀伊の国の地霊に挨拶するのだ」

単に写真を撮りたい私が駄々をこねると

内心13時台の和歌山IC突入をめざしていた

公務員Gは、あきらめ、渋々と車を停めた
14時13分

ついに
紀ノ川を渡る

多摩から紀州…
その距離は、タイのソンクラーからマレーシア西海岸を
経てシンガポールへ至る道程に、ほぼ等しかった…


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