松山へ行ったら、万難を排しても寄ってみたい店があった。
学生時代を松山で送り、現在は琉球で活躍する義兄弟お勧めの
おきな寿司(松山市道後一万8−34 電話 : 089-924-5678)
・・・である。松山人にも解かりにくい、と聞いていたが、JRの駅で乗った
個人タクシーのドライバーさんは知っていた。なんでもマスターのお兄さん
という人も、松山界隈をころがすタクシードライバーなんだとか・・・・

 プラザ13先輩がタコ刺しを注文すると、なんともでかく、活きの良い逸品が登場した。おまけにワサビが丸ごと一本ついている。
 「いや〜。私は静岡から来ましてね、静岡はワサビの本場でがんすが、こんなちゃんとした代物をつけてくれる寿司屋などありませんぜ」
 自慢しているんだか、自嘲しているんだか、フランス人みたいでよくわからなかったが、どっちにしろ「寿司国際フォーラム」が暗礁に乗り上げている現在、駿河の寿司屋さん、そして誰より企画者たちに学んでもらいたいホスピタリティであることは間違いない。タイミングよく、NHKニュースが静岡県政の重荷になっているワサビ産業のことをネガティブに報じたのには大いに笑った。
 ちなみに、特上にぎり(写真右)は、たったの2,000円。・・・東京の寿司屋も学んで欲しいプライスである。

 シノギである。
 四国は南国、というイメージは偏見だった。先週の高知でも雪がちらついたけれど、今回も寒気と雪に見舞われた。
 それでも愛媛全域からバスで乗りつけたお客の数は2,000人を超えた。
 しかし、うちの商品は多くのホームセンターにならぶようになってから、こういう展示会では余り売れなくなった。ほとんど「お客様ご質問承り出張センター」になってしまうのである。

近日クランクイン?
実写版・エッチビー売りのおやじ
ヘル・アンダーソン原作
羅知明太郎総監修

 松山の二日間は、我々と二人のシルバーのお母さんの人件費にすら遠く及ばないサンサンたる敗北だった。まあ、こっちの業務は宣伝であって、日当制だからいいようなもので、これが完全歩合制だったら、瀬戸内海で入水せにゃならんところである。
 日曜日の夕方、予定より二時間遅れて撤収作業開始。終わったのは18:05。少なくともこの日のうちに東京へ戻るのは不可能となった。

 プラザ13先輩は、フェリーで広島へ渡るという。知人を訪ねるらしい。
 しかし、おいらは火曜日に岩手県九戸郡種市町で次の仕事が控えていた。そちらの設営自体は大した作業じゃないが、月曜日の「常識的な夕刻」までに、先方に挨拶を済ませておきたかった。
 郊外列車の車中で港へ向かう先輩とわかれると、とにかく大阪まで引き返し、伊丹から空路、三沢へ向かう腹を決めた。
 
 大阪は久太郎町の堺筋。中央通にほど近い一角にバンコク銀行大阪支店がある。
 タイ総領事館は、その4階である。
 大阪へ来たからには、こっちの用事も済ませておきたい・・・ってな調子で、私はモンコン領事のもとへ、静岡浅間神社前商店街「夢門前」の資料を届けに行った。
 三沢行きのフライトは一日一便。11:35の離陸である。これに対して総領事館の業務は9:30が実質的な開始時間。あわただしい口調で打ち合わせ、とにかく静岡訪問の口約束を取り付けると、おいらはなんばへ向かい、横断歩道越に怒鳴り声をあげて空港バスを2分遅らせ、なんとか乗り込むことができた。
 当分の間、大阪人の非常識をけなすのは差し控えなければなるまいな・・・


 伊丹空港のチェックインはギリギリで間に合った。辛うじておいらはJAL2167便の機上の人となる。


淀川の河口



下北半島の付け根と太平洋

 無事「空の町・三沢」に到着。着陸に安堵して、うっかりデジカメを仕舞ってしまい、滑走路に並ぶファントムを撮影できなかったのは不覚とゆーか、遺憾のきわみ。

 おぼえがき: 暴力は みんなの敵だ 追放だ (町の標語?)



四国で二週続けて雪に見舞われた。八戸の雪は止むを得ない。

 八戸線の下りで種市(陸中八木)へ向かう。しかし、道草精神は北へ来ても変わらない。本八戸で、うまい具合に予定より一本早い久慈方面行きの列車に潜り込めたおれは、躊躇逡巡なく、鮫の駅に降り立った。
 謂う勿れ 本日学ばずして来日ありと (朱子) ・・・駅前に朱子の言とは素晴らしき哉、青森県・・・
 まあ、そんなことはどーでもよろしい。
 鮫には、世界的に有名なウミネコの繁殖地、蕪島がある。いつも八戸線の車窓から眺めては、その奇観に魅かれていたものの、なかなか訪れるチャンスがなかったスポットだった。

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