羅知明太郎総監修

実戦用 喧嘩タイ語会話手帖


まじめなタイ語を習得したい方へ
 うちには醇風美俗に準じた友好的会話の文例はありませんので、
よそのきちんとしたサイトで勉強して下さい。 おすすめweb 


 戦え ! 日本男児 〜 
前口上に寄せて

 タイに限らず、東南アジア地域を対象としたガイドブックには、よく、「大きな声で怒鳴るのは下品な行為とされており、現地の人から軽蔑されます。慎みましょう」などとまことしやかに書かれています。実際、中国人や韓国人は声がでかく、民族性というべき態度の傲慢さも手伝って、どこの国の大衆からも嫌われていますが、だからと言って、明らかに理不尽なあしらいを受けた場合、反論もせず、額にナチスのマークを浮かべてニコニコしていなければならない、というのも不条理なハナシです。
 日本人は、とかく大人し過ぎます。
 飯屋でぼったくられても「仕方がない」、ダブルブッキングされても「これも社会勉強さ」、部屋に引っ張り込んだ雌鶏に睡眠薬を飲まされ、有り金すべてとパスポートを盗まれても「ご愛嬌、ご愛嬌」・・・ンなワケね〜だろがっ !!!祖国の地域に対する絶大な貢献も空しく、日本男児はナメられきっています。
 怒るべき時は、怒る。これが当たり前の人間としての対応です。自分自身の利害と自尊心、後からやって来る同国人、民族の誇り、達観すれば、蒙昧な幼児性から脱却できずにいる相手国民の精神的成長促進のためにも、開戦止む無し、と判断したら、遠慮せず、大いに現地人と喧嘩しましょう。
 喧嘩する時は、相手が意味を理解していなくても、とにかく母語で怒鳴り、まくし立てるのが定石ですが、発展途上国の人間には、自分の非礼や無知を棚に上げて、興奮する赤ら顔の外国人を冷ややかにキチガイ扱いする手合いが大勢おります。
 自己反省という習慣があれば、その民族はとっくの昔に先進国を築き上げている・・・などという見解は、こちらが過剰反省をお家芸としてきた先進国民のはしくれだからこそ到達できる真理であり、畢竟、堅気の旅行者は、バカにバカにされても、泣き寝入りを決め込むしかないのが現実ではないでしょうか。
 願わくは理路整然とした理屈をならべつつ先方に理非を弁えさせたいところですが、たかが観光に行くために、国際語たり得ないタイ語など習っても仕方がない、という御仁へ、一夜漬けで暗記できる口喧嘩のテキストを託したいと思います。

 なお、ここで紹介したフレーズを、自分より腕力の強い相手、あるいはタムルアット(ポリ公)、ラチャカーン(役人)、ナックレーン(やくざ)、その他権力者、実力者等に使用した結果、生命財産に不利益を蒙っても、当サイトは一切責任を負いませんのであしからず。まあ、日本人だったら、あくまでも自己責任で戦って下さいな。


大東亜戦争勃発直後、ニューロードへ進駐する皇軍


 悪意のあるフレーズを理解しよう


 ナメられている時というのは、その場の雰囲気でわかるでしょう。
 まず、三人称の代名詞にマンというのがあります。ガイドブックに出ている「彼、彼女」はカウとなっていますが、複数のタイ人があなたを指してマン〜と言っていたら、ムッとした態度をとってもいいです。
 マンとは普通、物品や動物を指す時に用いる「それ=it」でありますが、人間に対して用いる場合、「こいつ」のような、かなり失礼な意味を孕んでいます。


 タイを旅行していると、アライナ?というフレーズをよく耳にするでしょう。これは「なあに?=what」という、柔らかなニュアンスを含んだ問い返しです。しかし、その一方で、アライワ?という言い回しがあります。そんな風に言われたら、"なんだと、この野郎・・・"と、一歩にじり出しても結構です。つまり、相手もまったく同じ物言いをしたわけですから。ただし、注意してほしいのは、アライワには、しばしば「へんだな〜」や、「どうなってんだよ〜」といった独り言の呟きとして用いられる場合もあります。よく状況を見極めて、交戦の是非を判断しましょう。




業田良家のまんが翻訳版


早速使ってみよう !!!
 簡単な罵倒語

 ンゴー    「バカ、愚か者」
 バー     「きちがい」 註/親しみをこめて揶揄する場合もある
 ババボボ  「きちがい」 註/中国語の"神経病"に相当
 セマクテ   「寄らば蹴るぞ」 註/酔っ払いに使用する
 キレイ    「ブス(醜い)」 註/タイ人のあいだでも、よく知られた日本語




武力戦の覚悟はあるか...?

 一言啖呵


 アイヒアッ   「ビョーキ持ち」
 アイサット   「畜生」
 ソムナムナー 「ざまあみろ」
 ヒーポー    「緩いxxx」 註/あばずれ女に対して使用する
 チッハーイ   「ぶっ殺してやる」 註/和平の道が完全に閉ざされた時のみ使用


 タイには気丈と言うか、アホの分際で自意識過剰、権利意識丸出しのクソ生意気な女が大勢います。たとえ日本国内ではフェミニストを気取っている紳士であっても、言葉がわかってしまうと、一度や二度は戦わなくてはならないケースに遭遇するでしょう。もちろん、女というのは何処の国でも姦しいのが普通であり、まともに口論してもなかなか勝てるものではありません。
 それでも、こんな敵を一撃で論破するには、あまり使いたくない手ではありますが、タマイピウナンクン、ダムダム?とかまし、あとは一目散に戦線離脱をはかるロッテ戦法をお勧めします。色黒の女には、けっこう堪えるみたいですが、二度と会うことのない相手であることをよく確認してから用いましょう。
 




アユタヤ神社(昭和17年頃)




 参考用語


 アイユン      「せわしない奴=日本野郎」
 カターイ       「おかま、同性愛者」

 キーニアオ     「けち」
 キーコーン     「ずる賢い」
 チャイダム     「腹黒い」
 ニサイマイディー 「性格(行儀)が悪い」


 お下劣用語

 クワイ    男性自身の、かなり下品な呼び名 「クワイ川マーチ」は禁句。クェーッと発音する。
 ヒー      クワイの対語。女性器のヤラシイ言い方。喫茶店でコーヒーを頼む際はカフェーと言う。





タイランド



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