「古老」がいなくなった現代日本。
at 2003 09/15 21:11
敬老の日、というが、最近とみに「クソ爺」と罵りたくなるような真に愛すべき、知恵と見識を感じさせるおっかない年寄りを見かけなくなった。
かつておれに遠大なオイディプスコンプレックスを抱かせしめたような爺さんたちは、こちらが日本を留守しているあいだに、すっかり死滅してしまったようである。
代わって台頭してきた官製「敬わなければならない老人」という輩は、どいつもこいつも愛想だけが取り柄で、頼りのない、スクラップばかりではないか。
頑固さの代わりに若者に迎合した軽佻浮薄。くだらない人命尊重。
朝日新聞的偽善と自己欺瞞。個人的に割り切れば、ぜんぜん年寄りらしい値打ちなし。これでもって、次に老人となるのが、あのやくたいもない、団塊。
ああ、こりゃいよいよ宛てにできんぞ。
斯くなる上は、三十年後、自ら若者から蛇蝎のごとく嫌われる煙たい頑固爺となるべく、これからの人生を精進するとしよう。
|