とぐろまき C


中部地方で怪しげに


べつにフリーメーソンというわけではないが、
稼業は表ばかりでなく、裏でも「石屋」をやることが多かった
仕事柄、バンコクを離れることも多かった


中部地方では、もっぱら裏側の石屋として闊歩していた



中継基地として、よく滞在したのがここ。
ナコンパトム



アジア最大の仏塔
・・・と、町の連中は自慢するけれど、ふつう、仏教はアジア限定の宗門なんだから、
世界最大の仏塔
と、言い切ってくれても茶々はいれないよ



タイ人にしては奥ゆかしい人々が暮らす町なのである


国道沿いで売られている焼きネズミ

見た目はちょっとグロだが、慣れるとけっこう美味である


さて、お次はいよいよ怪しさの真骨頂
ルビー原石の密輸現場である

ところはカンチャナブリ県の僻地サンカブリの泰緬国境・・・

本誌記者、もとい、おれはバングラデシュ人のナビ、パキスタン人のアリとともに
タイ国籍のインド人の案内で国境の取引所へ向かった

ちなみに、ビルマ政府は、原石ルビーの国外持ち出しを禁止している
しかし、ビルマ職人のセンスでは、国際的に売れるカッティングが施せない

我々は、こうした土地で、はなはだエンガチョな方法で持ち出されてくる石を仕入れ、
タイやパキスタンの然るべき工房で商品を創り出すのである

草むらの向こうに、ビルマの赤い旗が見える


そして、いよいよ国境ゲート


左端にタイ、右側にビルマの旗がひるがえっている


向き合った町の住民のみ、互いの町で六時間以内の滞在に限り、
国境の往来が認められている

おれたちは、ここで
前日の同時刻に飯と一緒にルビーの原石を飲み込んでいるはずの
取引相手を待った


七月生まれの女性たちよ
願わくは、このページをご覧にならないことを


・・・仕事の段取りを詳らかに紹介する儀は勘弁してほしい

おれは引退したが、
この鄙で際どい綱渡りを演じている仲間が
まだ、大勢いるのである





なお、石屋の他に、不動産の斡旋もやってるよ。





タイランドのページへ戻る





[PR]動画