スパンカラヤー皇女は、アユタヤ時代の人である。
 ビルマとの戦役で劣勢に立たされたアユタヤ軍。弟王ナレスワンと祖国を救うため、自らの身命を、桜のごとく散らせて、したたかな謀略を遂行した。
 「烈女」である。
 申すまでもなく、現代のチャラチャラ、キンキラ好きのインタニン的プージン・タイとは格調が違うのだ。




タイ人の絵師は、三百年前のヒロインを挙って美しく描く。

イメージ的には、細川ガラシャよりも、かっこういいからな・・・



・・・だから、おれも、とことん美化することは賛成である。





弟王とのツーショット
この姉君が身代わりにならなければ、ナレスワン大王は殺されていた。

そうすると当然、ムエタイも生まれていなかったことになる。

格闘技マニアとしても、皇女の自己犠牲に敬服せねばならない。



ずいぶん男っぽくなっているが、
真ん中の御仁が我が懸想の皇女らしい・・・。




いちばん気に入っている肖像画

 それにつけてもコラートのタオ・スラナリ然り、東南アジアにおいては割合長い歴史がある国民国家で、英雄らしい英雄が女というのもタイならでは…である。大衆出だろうと、やんごとなくても、とことん、母系社会なんだよな〜ぁ。





タイランドのページへ戻る



[PR]動画