時々、幼馴染みのぼんくら連中から言われる。
 「おう。お前が何か過激なことをやっているところの写真ってないのかよ?」
 ばかじゃなかろーか? 嵌め撮りを得意とするアダルトビデオの男優でも、やっている最中の自分の全身像を撮影できるほど器用なやつはいないだろう。 ましてや俺は凡人だ。 そして、ゴルゴ13同様、自分の姿を被写体にされること自体、好まないのが原則である。 ・・・しかしまあ、ここにUPする数枚の平凡な写真は、ある意味で、俺が「過激なことをやっている最中」に、いわくのある人間たちによって撮影されたもの、と言っていいかも知れない。



「ヨハネスブルグ近郊で車が故障したので不貞腐れて歩く」の図







「チューリヒ湖畔で国ぐるみのぼったくりにハンストで抗議する」の図





 タイの裏社会とイミグレーションポリスのあいだで、"ルーク・ムウ(仔豚)"という隠語で呼ばれている外国人の一群がいる。 以上の写真は、そんなルーク・ムウたちが祖国製の低品位のカメラで撮影し、連邦移民局の追及という危険を顧みず、わざわざマンハッタンとアトランタの街から送って来てくれたものだ。 被写体の俺はともかく、やつらがこれらの地でシャッターを押しているという状況そのものが、実は、すでにイリーガルなのである。 なにはともあれ、国同士は敵であっても、俺はこうした連中の友誼心が素朴に嬉しい。 俺たちが駆け抜けてきた数々の障害に比べたら、ネットで面子が割れることなど、リスクの範疇に入らないはずである。

 平和ボケした旧友たちよ。 これで納得してくれ。
 そして、ピンボケ写真を送ってくれた異郷の朋友たちよ。 謝謝・・・・




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