案件事項
マニラ市ホセ・リサール公園の「日本庭園」

 フィリピン独立の英雄ホセ・リサールを記念したリサール公園は、マニラ湾をのぞむ広大なオアシスである。
 この公園の一角に、「日本庭園」がある。マニラ会をはじめ、フィリピンゆかりの日本人有志が建設し、マニラ市当局にドネーション、管理を委ねてきた。
 しかし、近年、施設そのものの老朽化が著しく、また世代交代が進むマニラ会も清掃奉仕以上の活動展開が困難であり、抜本的な改修工事の遂行は、昨年から我々「さくら街道」グループのプロジェクト案として浮上していた。
 もちろん実行に向けて、マニラ市と折衝を重ね、内容を煮詰めていかなければならないが、さしあたって今回のフィリピン訪問で撮影した「現状」をここに紹介しておきたい。


エントランス
遠目に便所と間違えた。真新しいが、景観の中では、すっかり浮いている。入場料は5P。いずれにしても並びに建つ中国庭園の門構えに比べ、見劣り甚だしい。

「枯山水」?
エントランスを通って最初に正面に現れるオブジェ。石灯篭が倒れて壊れ、噴水も止っている。あたりには捨てられたトランプが散らばっていた。いかにも「活ける廃墟」らしい来場者へのホスピタリティである。


食べ物のゴミが原因か、藻の発生が異常。浄化が必要だろう。

橋の上から見た「あずまや」
グループにとっての大きなテーマの一つは「あずまや」の改修だが、そんなことより、まず、手前の曲がった電燈からして気になる。

改修中の池半分
基本的に敷地全体の規模から考えて、池が大きすぎるように思う。陸地にして、もっとメリハリのある活用はできないか?

嗚呼・・・
まだ陽が出ているのにいちゃつくカップル(左手のオレンジ色)。他にも数組が発情中だった。我らが日本庭園は、実質的にマニラのアオカン愛好カップルのスポットとなっているようだ。

鳥居
撮影は夕方だったが、昼間でも煤けた風情は変わらない。

橋の夕景
あずまやから見た庭園の全景。



放浪記



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