Malaysia
吉隆坡日本人墓地
錫の廃鉱にできた都市
それが吉隆坡ことKL、つまりクアラルンプールである
定番のアングルより、「濁った川の合流点」を写す
クアラルンプールに住んでいた、というのはウソである
身を寄せていたMTDCのオフィスはKLにあるが、寝床はセランゴール州にあった
ブキットビンタンの伊勢丹は、一度も入ったことがない
ちょうどお盆や彼岸が重なると、よくスンガイ・ブスィ通りに日本人墓地を訪れた
ここは学生の頃、雑草が生い茂って目も当てられない荒廃ぶりだった
しかし、KLの街に乱立する日本企業の看板は伊達ではなかった
当地のジャパン倶楽部が呼びかけ人となり、整備工事が行われ、公園のようになった
・・・小さな墓石の下で眠っているのは、六割以上が、からゆきさんなんだよね
点鬼簿をひもとくと
みんな、十六、十七で、この異郷の土に帰っていったのがうかがい知れる
南洋浪人のはしくれとして、決して忘れることのできない人々だ
・・・また、寄らせてもらいますよ、先輩方
本堂
改修工事終了から間もない時期・・・
合掌
クアラルンプール日本人墓地
おぼえがき
放浪記